戦場のヴァルキュリア3 誰がための銃瘡

名も無き者たちの、知られざる決意。

征暦1935年、ヨーロッパ大陸は戦火に包まれていた。 帝国(東ヨーロッパ帝国連合)と連邦(大西洋連邦機構)、2つの大国による第二次ヨーロッパ大戦(E.W.U)の勃発である。やがてこの戦いは周辺諸国をも巻き込み、戦いの火の手は両国の狭間に 位置し、武装中立を掲げる小国家ガリア公国にも及んだ。後に「ガリア戦役」と語られる、 7ヶ月にも及んだ帝国とガリア公国の戦いは、ガリア公国の勝利で幕を閉じた。 しかし、その奇跡的な勝利の影には、誰にも語られることなく国を守ったひとつの部隊があった。 ガリア正規軍422部隊、通称「名無しの部隊(ネームレス)」。 これは、彼らが駆け抜けた幾多の戦火の一つ、知られざる決意の物語である。

戦場のヴァルキュリア3 誰がための銃瘡 前編

兵は空腹、残弾数はわずか、周りは全て敵

犯罪者や軍規違反者などで構成される懲罰部隊 「名無しの部隊(ネームレス)」。1935年8月、彼らは造反の疑いを掛けられ、帝国軍のみならず味方であったガリア軍にも追われていた。補給を受けられず糧食にも事欠く中、村が帝国軍に占拠され、からくも逃げ出した少女と出会う。銃に込める弾も残り僅かな状況で、彼らが下した決断とは。 同じ頃、ガリア中部では首都ランドグリーズに、帝国軍の拠点であるディルスバーグ橋頭堡の脅威が迫っていた。義勇軍第7小隊を含むガリア軍は、攻略作戦に入る。